Track Listing:
SIDE A:
Gypsy Queen (M.I.D. DJ Mix)
SIDE 2:
1. Gypsy Queen (Dub Mix)
2. Gypsy Queen (Acappella)
DJ Mixed by Masahiko "Monchi" Tanaka, Masaaki Tamura
Arranged & Programming by Osamu Marumoto
DJ Mix DIRECTOR Shigeru "George" Suzuki
▶ のちに学園祭の女王、そしてディスコクイーンとしてその名を欲しいままにするSHIHOこと坂本志穂のデビュー・シングル。オリジナルは作詞家の売野雅勇が書いて、作曲家・林哲司が当時人気のあったエスノ・ミュージックに寄せてアレンジしたキャッチーなJポップですが、それをベースに、DJリミックス・チーム “M.I.D.”がダンスフロア用のハイエナジー・ヴァージョンに仕上げたジャパニーズ・ユーロビートの傑作。世界的なシティポップ・ブームで再評価されるも、'70年代から'80年代初頭にかけてはディスコミュージック・プロデューサーの顔も持っていた林が、希代のヒットメイカーに昇りつめた'80年代末期に再び本格的なディスコミュージックをプロデュースして原点に回帰した意欲作は、日本語詞ではDJから敬遠されるから、と日本に活動の場を持っていたアメリカのシンガー・ソングライター、ミッシェル・ハート女史に英語詞を依頼、林本人もアイドル歌手・本田理沙の楽曲提供時に使った別名: TIM FORESTのクレジットでドレスアップしたこのリミックス・ヴァージョンは、ディスコ・フィールドで和製ユーロビートとしては異例の大ヒットを記録。新宿から渋谷・六本木を制覇して、全国へと拡散しました。尚、当時の全米ビルボード・ダンスチャートで日本人初の1位を獲得したという眉唾の伝説も残っていますが、どこにも確証はありません(笑) このアグレッシヴでダイナミックなハイエナジー・ミックスを手掛けたのは、“M.I.D.”のエンジニアとして実質、当時全てのリミックス・ワークを担っていた丸本修。オリジナルのエスニック歌謡は根本からシカトして、制作時にヒットしていたデッド・オア・アライヴ「アンド・カウント・2・テン」をモチーフにリ・ビルド。当初このヴァージョンはプロモ・オンリーだったためアナログ媒体では手に入らず、FM雑誌の広告で正規盤CDシングルに収録されていることを知った筆者は、CDシングル自体を人生初購入して音源を手に入れたことを懐かしく思い出します。そしてその一年後、満を持して第4弾シングル「BAD MAN」のカップリング曲としてアナログ12"での正規発売が実現しますが、A面扱いの一面一曲カットはこのプロモ盤12"のみです。さらにカップリングには、汎用性抜群のDJ専用ツールとしてプライベートなリミックス作業やDJプレイにも使用できるダブ・ミックスとアカペラを収録。勿論、現在もこの盤でしか入手出来ません。因みにこの後、1993年暮れのハードコア・テクノ絶頂期にレイヴ・リミックスが新たに作られますが、どうでもいいですね(笑)