Track Listing:
SIDE A:
On A Crowded Street (10:10)
SIDE B:
On A Crowded Street (Instrumental Dub) (8:36)
Mixed by John Morales and Sergio Munzibai
'An M & M Mix'
Mix Engineer: Graham Dickson
▶ UKハイエナジーの第一人者にして、一方で'60年代からのUSモータウン・サウンドの熱烈なファンでもあったハイエナジー・マスター、イアン・レヴィンがダンサブルなハイエナジー物と平行して精力的にリリースしていたクラシカルなソウル・スピリッツを柱にした“ディスコ・ブギ”サイドに属する一品。歌うはハイエナジー・シーンで「オール・アメリカン・ボーイ」、古くは「24 アワーズ・ア・デイ」をスマッシュ・ヒットさせたバーバラ・ペニントン。他にもアーリーン・ベントリー「Point Of No Return」、ミケル・ブラウン「Close To Perfection」等々、同路線のミディアム・メロウ・ミュージックを輩出する中、古くはメトロポリス「アイ・ラブ・ニューヨーク」からオデュッセイ「ネイティブ・ニューヨーカー」、エルボウ・ボーンズ&ザ・ラケッティアーズ「ナイト・イン・ニューヨーク」、そしてコリー・デイ「City Nights / Manhattan Cafes」あたりへと引き継がれる、煌びやかでゴージャス、キラキラと華やかな大都会、ニューヨークをイメージしたビッグバンド・ジャズ風ディスコを踏襲したのが本作。“Shoo-be-do-wah”の女性スキャットを配したジャズ風コーラスも別格の気品を装っています。無論、この手のサウンドはリアルな現場にはそぐわず、当時のディスコDJからも敬遠されましたが、'90年代に入ってから、会社員DJも営業DJの経験もない“後付け”ヒップホップDJの教祖、ムロやその周辺に掘り起こされて奇跡の再評価に恵まれ、以来、新たなファン層に支持されて鉄板のパーティ・クラシックとしての地位を確立しました。オリジナル12"では、M+Mことジョン・モラレスとセルジオ・マンチィバイによる所謂“An M & M Mix”を収録。ちなみにこれに続く次作「Fan The Flame」もちょっとパンチの効きが足りないものの同じ路線のシュビドゥワ物ですので機会があれば是非聞いてみて下さい。