Track Listing:
SIDE ONE:
Why Did You Do It? (Extended)
Produced by Martin Ware
Featuring: Gloria, Steve White, Paul Powell, Nick Heyward and The Underground Horns"
SIDE TWO:
All Aboard
Produced by Marius Devreis
▶ JB物の豊富なライブラリーを武器に、UKポリドールがレアグルーヴ系楽曲の再発とそれらにインスパイアされた新作のリリースをコンセプトに掲げて立ち上げたサブ・レーベル『URBAN』から出たライト・ファンク・チューン。UKのロック・グループ、ストレッチによる'75年のファンク・ロックを、跳ねるギターにうねるベース、ファンキーなホーンセクションを効かせて、生音に拘ってカヴァーした粋な一曲です。グループとしてクレジットされた‘ザ・グルーヴトレイン’は実体を伴わず、其の時々にミュージシャンやシンガーをオファーするコラボ・アンサンブルとして発足しましたが、その第一弾となった本作ではプロデュースにヘヴン17のマーティン・ウェア、ヴォーカルに元バーニング・ザ・ブリッジのグロリア・ロバコウスキーとヘヴン17のグレン・グレゴリー、ギターに元ヘアカット100のニック・ヘイワード、ベースに元アズテックカメラのポール・パウエル、そしてドラムに元スタカンのスティーヴ・ホワイト、といった面子で'88年の夏にリリース。結局、UKオンリーに留まった本作はヒットチャートでの成功は逸したものの、国内のクラブ、特に埋もれた楽曲の掘り起こしやリヴァイヴァル・ヒットで独自のレアグルーヴ・ムーヴメントに沸いていた北海道・札幌で必然のブレイク。“KRETA 64”や“EXING”といった当時一番の人気箱では、DJいち押しのナンバーとしてオンエアされました。結局、方々の期待を他所に本国でのチャートアクションが振るわなかったことから、この一曲を残して“グルーヴトレイン”プロジェクトはあえなく幕引きとなりましたが、当時のUKクラブ・ミュージックの狂気的な進化と成熟度に今さらながら驚嘆するととともに、こんな飛びっきりの名曲の12"ヴァージョンが未デジタル化のままで報われない現状が不憫でなりません。当店がダンス・フリークスに最も推したい、お勧めしたい楽曲としてこれ以上のものはありません。一生聴けます!