Track Listing:
SIDE ONE:
1. Telephone Operator (3:15)
2. Many A Time (Extended Dance Version) (6:42)
SIDE TWO:
Many A Telephone Operator (Scratchbanded) (12:42)
▶ イギリスの初期パンクロック・バンド、バズコックスのフロントマンだったシンガー・ソングライターでギタリスト、ピート・シェリーが、ワーナー・ブラザーズの傘下、ジェネティック・レコードのオーナーで、ヒューマン・リーグやオルタード・イメージらのプロデューサーとしても功名を立てたマーティン・ラッシェントと共同で制作したセカンド・ソロ・アルバム『コンピューター・ワールド』からのファースト・シングル「愛しのオペレーター」。'70年代後半から爆発的に盛り上がったUKパンクロック界のベーシストとして精力的に活動したBARRY ADAMSONのベース・ギターが冒頭から激しくうねりを上げる、ダンス・オリエンテッドなオルタナティヴ・ロック・チューンです。本国は全英のシングル・チャートではさほど振るわず、全米ダンス・チャートでも22位止まりのマイナー・ヒットに終わりましたが、'80年代の半ば以降、ここ日本の、特に都心のディスコというローカル中のローカル・シーンだけで、永続的なカルト人気に沸いた伝説のディスコ・クラシック。全ては東京新宿のディスコティック、ツバキハウスで定期的に開催されていたクラブ・イヴェント “LONDON NITE”でのオンエアがきっかけでした。それを機に各地のディスコDJに認知され、特に'84年暮れにオープンして飛ぶ鳥を落とす勢いで社会的ブームにもなった六本木マハラジャ本店で、DJ長谷川氏が毎夜毎晩の“お約束”ラスト・ナンバーに使用したことから一気に拡散。しかしその人気に伴って肝心要の音盤市場に弊害が発生。そもそも国内リリースされたレコードがこのリヴァイヴァル・ヒットの数年前にポリスターが出したアルバムのみだったという物理的なメディア不足もあり、中古市場で輸入盤12"が高騰。外盤は12"シングルに限っても本国UKの他、オージー、イタリー、オランダ、北米2か国で発売。アルバムや7"シングルも潤沢に出回り、世界には溢れ返っているものの、ここ日本では輸入レコード店CISCOが独自に再発リリースを慣行する'90年の夏までバブルの好景気にも乗って一時(いっとき)、10〜15万円の値が付けられる高額盤の常連でした。そんな昭和の市場を賑わした神々しき一枚・・・ コレクター諸氏のライブラリーに収めるのはこのカナダ盤で決まりです! オリジナルUK盤やUS盤と見比べて下さい、ピクチャー・スリーヴとお揃いに黒と黄のみを基調色にデザインされたこの盤独自のレーベルの恰好よさを。ターンテーブルの上で視覚的にアピールするセンター・レーベルだからこそこだわりたい、そんな至高の一枚を是非!